窓リフォーム、断熱リフォームにご注意！

住宅エコポイントは、新築はともかく、リフォームについては、日本の住宅の質を下げる可能性がある。

窓りフォームは施工が簡単なため家電量販店でも提案しているが、「窓リフォームさえすれば 結露解消、快適性向上、光熱費削減」といったセールストークもあるようだ。

確かに窓リフォームの効果はあるが、一部の窓を取り替えただけでは効果は限定的である ことが多い。本当のプロならこのあたりは分かっているはずで、現場を見ないと怖くてアドバイスできない。

ところが家電量販店は、担当者が素人である為効果だけを無邪気にセールストークしている。又、リフォーム工事代金を下げても自社で家電を買ってもらえれば儲けられるから安く提案できる。
それに惹かれてリフォームを依頼する住まい手も少なくないだろう。
だが、これではリフォームをしたはいいが、「効果が出ない」というクレームが出てくるのでないだろうか。

窓メーカーも「工務店の味方です」と言っている一方で、我々工務店の競合となる量販店と組んで安売りに手を貸している。
せめて、きちんと施工するよう指導を徹底してほしい。

断熱リフォームも、基本を知らない業者による安易な施工が心配だ。

構造と温熱環境の基礎知識と経験がない業者が適当に断熱材を入れた結果、期待していた効果が出なかったり、「壁体内結露」を起こすケースも出てくるだろう。

申請書も工事内容をチェックする内容になっていない。住宅エコポイントの経済効果は何千億円と言われ、景気浮揚には効果があるのかも知れない。
だが、その陰で住宅の質がかえって下がり、泣く施主が増えるのなら何の意味もない。