冬・・・* 窓に近づくと、部屋の温度が下がっているのが分る。
* 窓際に寝ると肩口が冷えて寒い。
* 暖房にすると、窓ついた水滴が滴り落ちる。
* カーテンや壁にカビが生え、普段使わない部屋がカビ臭い。
* 頭が暑くて、足元冷たく、ゾクゾクする。
* 廊下が冷えすぎて素足で歩けない。
* 光熱費が多くかかる。
夏・・・* エアコンをつけても部屋が中々冷えない。
* 真夏に冷房がきかない。
* 屋根の焼けこみで、2階が暑くて寝苦しい。光熱費が多い。
* 光熱費が多くかかる。
この中に当てはまるものがいくつありますか? こんなものだと諦めていませんか?
また、こういう環境の中に住んでいると、人と建物の健康を害することになります。
【1】 結露により腐朽菌が発生し、建物の構造体(木材)を腐らせたり、白蟻を寄せ付けたりして、建物強度低下の問題
【2】 結露によりカビやダニが発生し、喘息、気管支炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状など健康被害の問題
【3】 高齢者や病弱者のトイレ、脱衣室、浴室などでのヒートショックによる事故死の問題
ヒートショック・・・家の中での急激な温度変化による血圧変動が身体に及ぼす影響のこと・・・脳梗塞
厚生省の統計(H18)によると、家庭内における不慮の事故死1万2千人、そのうち75%が65才以上の高齢者です。
その原因の多くは、ヒートショックと言われています。これは交通事故で死亡する人より多い数なのです!
このような悩みを解消するためには、「断熱リフォーム」をお勧めします。
即ち・・・
1、断熱材が入っていない家には断熱材を入れる。
2、断熱材が入っている家は、断熱材が効いているか調べて、断熱材を入れ替えるか、追加の断熱材を入れる。
・・・ということです。
そうすれば高断熱住宅〓熱が伝わり難い(逃げ難い)家になり、冬は、室内が暖かく保たれるし、夏は、外の熱が入って来難くなります。
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●断熱リフォームをするとき、「ただ断熱材を入れれば暖かくなる」という訳ではありません。
残念ながら、多くの建設会社や建築士の中には、「断熱」や「気密」、「結露」、「換気」などについて正しい理解がされておらず、いまだに気密なんて「家にも人間にも良くない」とか「無駄なことだ」と考えているのも珍しくありません。
暑さ、寒さ、湿気のある日本ではどこでも、高気密高断熱の考え方は欠かせません。
また高気密にするのであれば、換気設備の見直しも必要です。
したがって、
1、正しい知識と正しい技術を持った業者に工事を依頼しないと、期待通りの効果が得られないばかりか、新たな結露による建物の劣化をもたら事もあるので注意してください。
2、また、部分的に断熱リフォームをしても、他の部分の気密性、断熱性が悪いと中々効果が実感できないという問題があります。
★断熱リフォームを行う場合、先ず、現在の住宅の断熱や気密の工法や性能の程度を確認し、予算に応じてどのレベルまで性能を上げるかを検討します。
最近の新築並みの気密、断熱性能を確保しようとすると、柱や梁などの構造体だけ残したかなり大規模なリフォームになり、「建て替え」との比較検討 になることもあります。
★また断熱だけのためにリフォームをするよりも、その他のリフォーム(例えば、断熱リフォーム)と組み合わせてリフォームをするほうが、費用は割安になります。
例えば、屋根や外壁、内壁、床などをリフォームするときに、同時の断熱材を入れるようにすれば、予算を抑えることが出来ます。
★工事が簡単で低予算の断熱フォームとしては、開口部のリフォームをお勧めします
例えば、窓ガラスが一枚であれば、ペアガラス(複層硝子)にしたり、既設の窓に内窓をつければ、断熱とともに、防音効果も期待できます。
1992年以前の省エネ基準が低い時期に建てられた住宅は、床下に断熱材が入っていない場合が多いので、断熱材を入れルと良いでしょう。
その場合、床下点検口からもぐって断熱材を入れる方法と、床板を撤去して同時に工事する方法があります。
*ペアガラスの入れ替え ・・・窓の大きさと数とガラスの種類
*既設の窓にインナーサッシ(内窓)を付ける・・・樹脂製サッシ
*玄関ドア(断熱タイプ)に取替え
*天井断熱・屋根断熱 ・・・種類と厚さ
*外壁内に断熱材を入れる
*一階床の裏に断熱材を取り付ける
*外壁、間仕切壁の床と天井の交差部に気流止めを施工する
*屋根、外壁下地に遮熱シートを張る
*断熱性の高い外装材を張る
*基礎に断熱材を取り付ける (内断熱・外断熱)
*24時間計画換気システムの設置
*床暖房の設置
このように色々な断熱リフォームがありますが、先ず、現在の住宅の断熱や気密の工法や性能の状況を確認した上で、予算に応じてどのレベルまで性能を上げるかを検討することになります。